労災給付の申請は、災害に遭った本人が本人名義ですることになっています。会社はあくまでも代行で書類を労働基準監督署に持って行くだけです。会社が労災と認めてくれないので申請できないというご相談を受けますが、会社が間違っています。労災認定は労働基準監督署が行うものなので、会社が認めないと言うときは、ご自身で労災申請して全く構いません。ご自身が動けないときはご家族の方でも、社会保険労務士に頼むこともできます。
仕事場で仕事中に怪我したが、会社が労災申請をしてくれない
労災申請は本来はケガをしたり、病気になった労働者本人が申請します。
会社が代行申請してくれないときは、本人またはその親族や、ご依頼を受けた社会保険労務士が、
会社の登録してある(管轄の)労働基準監督署に申請できます。 申請できる期限はケガや病気になったときから2年間なので、会社を辞めたあとでも申請できます。
労災事故で怪我したが、健康保険で治療を受けるように指示された
法律によって、仕事や通勤が原因のケガや病気は健康保険で治療を受けることはできません。
あとで健康保険から問い合わせが来て、仕事や通勤途中のケガや病気であると判断されれば、
自己負担分を除く医療費等は全額返還を要求されます。 健康保険を使ってしまったあとからでも労災に切り替えることはできます。
会社が労災に入っていないので労災申請できない
会社がたとえ労災保険に加入していなくても、事故が起きたあとからでも加入できます。
加入前の事故についても補償してくれますから、会社に今すぐ加入するよう要求しましょう。
会社が労災事故ではないと、申請してくれない
労災事故であるかどうかの判断は会社ではなくて、
労災保険(労働基準監督署)がしますから、本人が申請できます。 ただし、労災と認められないこともあります。
仕事が原因の業務災害と、通勤災害用では用紙が違いますのでご注意ください。
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