現在国会で審議中ですが、雇用保険についてさまざまな改正案が出されています。
3月17日に衆議院で可決されて、同日に参議院に送られました。(3/18追記)
この国会(H28.1月~6月)で成立することが条件ですので、まだ確定したわけではありませんが、お金に絡む改正でもあるので、成立を期待したいです。
厚生労働省が公表している雇用保険の改正案から骨子をまとめますと。
1.改正は平成28年4月1日から。(一部今年8月や来年1月にずれ込むものもあります。)
2.保険料は下がり、給付は増える。
3.65歳以降も雇用保険加入(保険料は一定期間免除)
というところです。
以下具体的に見ていきましょう。
平成28年4月1日から実施されるもの
1.給料から引かれる保険料は、0.1%安くなる。
月給の支給総額25万円なら、1ヵ月250円安くなる。会社負担も250円軽減される。
2.育児休業を契約社員が取りやすくなるように要件を緩和
内容についてはこれから
平成28年8月1日から実施されるもの
3.介護給付給付金の支給率が給料の6ヵ月平均の67%に引き上げられる。
今までは40%でしたが、法律が成立すれば育児休業給付並みの67%になります。
平成29年1月1日から実施されるもの
4.再就職手当の給付率の引き上げ
基本手当をもらっている人が早く再就職したら、給付残日数の50%~60%を再就職手当としてもらえる
のですが、その率を10ポイント引き上げるということです。
具体的には、残日数を1/3以上残した人には残日数の60%、2/3以上残した人には70%になります。
5.失業中に再就職面接のため、子供を一時預かってもらう費用に当てるための、求職活動支援費を新設
子供一時預かり費用は一例です。
6.65歳以上の人で、新たに雇用される人(再就職)には雇用保険が適用される。
保険料は平成31年度末まで免除される予定です。
私は介護休業給付の支給率が67%に引き上げられるのは大変良いことだと思います。
でもまだ足りませんね。介護離職ゼロを目指す現政権ですから、できれば介護休業の期間も1年程度(現在は93日)に延ばして欲しかったという気持ちもあります。
それでも介護休暇が、半日取得もできるようになれば(今回の法改正に盛り込まれている)だいぶ使い勝手も良くなると思います。
成立したらまたこのブログでお知らせします。
2016年2月10日