うつ病とは、関係ないかもしれませんが、これから暑くなりますし、昨年は労災事故が多発していますので、皆さんご注意ください。
ここ1週間、各地で急激に気温が上がり、6月24日に、熊谷市で最高気温39.8度を記録しましたことがトップニュースとして伝えられました。今年の夏も、昨年以上の、酷暑になるのでしょうか?
厚生労働省は、平成22年に職場で起きた熱中症による死亡者が47人となり、過去の平均値の2倍となったと発表しました。
この47件がすべて労災認定されたかどうかは、報道されていません。労災認定されるまでには時間がかかる場合がありますので、ここでは、労災とは切り離して考えます。それにしても去年は暑かったですね!
今年は節電対策も求められた上での熱中症対策を考える必要がありますから、より詳細に、早めに準備してください。
熱中症の災害発生は7月と8月に集中しています。会社としては、早めに準備を進めることが大切です。
職場で起きた、ということの中には、建設現場や土木作業など、屋外の作業場も含まれます。実際に業種別発生状況によれば、建設業での死者数が突出していて(17名)、その次に製造業(9名)、農業(6名)、運送業(2名)と続いています。
この報道発表の中で興味深い指摘があります。それは、過去3年間のデータから、災害発生全体のうち約4割は、作業開始から7日以内に発生しているということです。(過去3年間の災害件数は合計72件)
まず初日が一番多く13件、以降2日目:7件、3日目:10件、4~6日目:それぞれ3件となっています。
平成22年の熱中症による死亡者47人のうち、33人については計画的な熱への順化期間(熱に慣れ、その環境に適応する期間)が設定されていなかったと報告されています。
こうした対策を講じることで、災害発生を減少させる効果があるとして、特に今年は厚生労働省が、「平成23年の職場における熱中症予防対策の重点的な実施について」として予防対策を会社に呼びかけています。
そのほかの予防対策としては、定期的な水分・塩分の補給、糖尿病など熱中症を発症しやすい病気になっていないかどうかを確認、当日の体調不良者への特段の注意などがあります。
もし熱中症を発症したと思われるときは
、・意識がない、または呼びかけに応じないときは、すぐに救急車を要請する
・意識・自覚症状がある時は、涼しい場所へ避難し、体を冷やす、水分・塩分の摂取をする
・症状が回復しない場合は医療機関で治療を受けさせる
これらは普段から防災マニュアルのようにして、災害が起きたときに職場の全員がすぐ行動できるように準備しておくことが必要です。我々社員も、会社任せにせず、職場全員で協力体制を作っておいて、災害が発生したらすぐに対応できるように、準備しておきましょう。
参考になるパンフレットを、以下にご紹介します。
・熱中症を防ぐために(リーフレット)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001ei44-att/2r9852000001ei82.pdf
・職場における熱中症の予防について(パンフレット)
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/06/dl/h0616-1b.pdf
・職場における熱中症予防対策マニュアル
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/0906-1.html
・消防庁発行の熱中症対策リーフレット