厚生費というものを勝手に給料天引きされています

労務トラブルQ&A,給与問題 — 2015年6月25日9:25 AM

よくあるのは、厚生費と称して毎月1000円給料から天引きされていたり、システム利用料という名目で
毎日500円を会社が勝手に引いていたりすることがそれです。

労働基準法という法律では、会社は、所得税や社会保険料のような法定控除以外の経費や積立金を 勝手に、給料から天引きしてはいけないことになっています。

例外として、従業員の代表者等と会社の間で、天引きできる項目について合意して、
それを労使協定書という書類にして残しておくことで、初めて天引きができます(労基法24条)。

例えば、社内預金への預け入れ、物品購入代金、旅行積立金、月々の生命保険料などがよくある例です。

あなたの会社にはこの労使協定がありますか?その中に厚生費やシステム利用料の項目がありますか?

ここを確かめて下さい。もし労使協定が結ばれていなければ、会社は法律違反をしていることになります(30万円以下の罰金)。

もし、会社に労使協定書がなく、あなたに会社からなんの事前説明もなく、経費が天引きされていたら、
即時に中止を求めると同時に、過去に天引きされていた金額の返還を求めましょう。