上司のパワハラでうつ病になった

パワーハラスメントはまだ労基法では違法行為として取り上げられていないのですが、いじめや度を超した叱責などは人格権の侵害として不法行為が成立します。裁判例も多数あります。 (例:川崎市水道局(いじめ自殺)事件など)

パワハラが元でうつ病になってしまったということですが、労災認定されたという事例は過去にもあります。
(例:ファンケル労災認定事件2003年8月)

ではどうしたらよいかということですが、どのような行為を受けたのか、 時系列を追って具体的にできるだけ詳しく書き出してみましょう。 ご自分で思い出したり、書き出したりすることがつらかったり苦しかったりするようなら、 ご家族の方に、パワハラを受け始めた頃から現在に至るまでを思い出してもらい、 その状況を書いてもらっても構いません。

会社が労災申請をしてくれればよいのですが、協力してくれないときは、 ご自身で会社が登録してある(管轄の)労働基準監督署に労災の申請をすることもできます。
その際に、上記の状況説明書も提出しましょう。個人攻撃ではなく、事実のみを書くことが大切です。

労災申請を受け付けた労働基準監督署では、労災認定の判断材料とするために、 あなたご自身に対して事情を問い合わせたり、会社に対しても資料の提出を求めたり、
パワハラの状況についてあなたの同僚などに問い合わせをすることが多いようです。

労災認定されるかどうかは、個別の判断となります。認定されるまでの期間もまちまちですが、
早くても半年くらいはかかっているようです。